Obsidianの読書メモの作り方|Kindleのハイライトから学びへ

Obsidianの読書メモの作り方|Kindleのハイライトから学びへ

こんにちは、飯塚です!

「Obsidianで読書メモを取りたいけど、どうまとめればいいの…」と悩んでいませんか?

そんな方に向けて、私が実際に使っている「Kindleのハイライトから読書メモを作る流れ」をまとめました。

飯塚

この記事は、こんな人におすすめです!

  • Kindleのハイライトを、Obsidianに取り込みたい
  • 読書メモを書いても、あとで使えていない
  • 本を最後まで読めず、メモが途中で止まる

大事なのは、何冊読んだかではなく、どれだけ学びにつながったかだということ。

だから、読む前に2割に絞り、最後は自分の言葉で学びと次の行動まで書くんですね。

本記事では、本ごとのフォルダを41冊分ためてきた私が、その流れと設定を解説します。

Kindleで読んだ本を、自分の学びとして残したい方は、

ぜひ最後までご覧ください😊

目次

Obsidianで学んだことを図とフラッシュカードで残す方法は、動画でも解説しています。

Obsidianの読書メモは3つの流れで作る

読書メモは、インプット・プロセス・アウトプットの3つの流れで作ります。

Obsidianの読書メモの流れの図。インプットで目的と問いを持って2割に絞り、プロセスでKindle Highlightsで取り込んでExcalidrawかCanvasで図にし、アウトプットで自分の言葉のメモ・サマリー・学んだことと次の行動を書く

本は情報の量が多いので、全部をObsidianに写そうとすると続きません。
読む前に絞り、取り込んだあとで図にして、最後に自分の言葉にする。

流れを3つに分けておくと、1冊ごとに何をすればいいか迷わなくなります。

読む前に目的と問いで2割に絞る

本は、情報の8割を捨てるつもりで読み、大事な2割に絞ります。

8割を捨てて2割に絞る図。本全体から、自分にとって大事な2割の章、その中の2割の段落、その中の2割にハイライトと絞り、Obsidianでさらに2割を自分の言葉で書く

1ページ目から順に読むと、とても大変です。
私も、本を最初から最後まで読み切ったことは、ほとんどありません。

1. 目的と問いを先に持つ

2割を見つける手がかりは、読む前に持つ「目的」と「問い」の2つです。

目的は、本を選ぶ理由のこと。
私なら「講座で足りない内容を補いたい」と決めてから、本の一部だけを読みます。

問いは、答えが分からないことに、自分で答えを探しにいく疑問。
例えば、体重を5キロ落とすための食事を知りたいなら、それが問いになります。

問いを持つと、関係する章だけが目に入るようになるんですね。
国語の試験で、本文より先に問題を読むのと同じ。

2. 目次から当たりをつける

いきなり本文に入らず、目次を見て、問いに関係する章から読みます。

本文の前にできるのが、表紙読みと目次読み。
目次読みは、目次を見て10秒ほど目を閉じ、何が書いてあったかを思い出してから本に入る読み方です。

私がよくやるのは目次読みのほう。
関係する目次から本文へ行き、違ったら目次に戻ります。

3. ハイライトは2割、章の見出しにも引く

Kindleで引くハイライトは2割だけにし、章の見出しにも1本引いておきます。

見出しにハイライトがあると、Obsidianに取り込んだあとで「ここからここまでが第3章」と分かるんですね。
章ごとにまとめたい本でも、あとから迷いません。

ハイライトに自分の言葉のメモを付けておくと、それも一緒にObsidianへ届きます。

Kindle Highlightsで取り込む設定

Kindleのハイライトとメモは、プラグイン「Kindle Highlights」でObsidianに取り込みます。

STEP
プラグインを入れる

設定のコミュニティプラグインで「Kindle Highlights」を検索し、インストールして有効化します。

STEP
届き先と地域を決める

プラグインの設定で、ハイライトの届き先のフォルダと、Amazonの地域(日本)を選びます。
私の届き先は 02_Config/ImportedBooks です。

STEP
テンプレートを貼る

設定の Templates の Manage を押し、ファイル名・本文・ハイライトの3つのテンプレートを下のとおりに直します。
それぞれ Reset to default template を押してから書き換え、右下の Save で保存。

STEP
同期する

左のサイドバーのKindleのアイコンを押すか、コマンドパレットで Sync Highlights を選びます。
初めてのときは、Amazonへのログインを求められます。

届き先のフォルダに、読んだKindleの本のノートができていれば成功です!

Kindleのハイライトが届くまでの図。Kindleのハイライトとメモを、AmazonのクラウドかKindle端末のMy Clippings.txtから、Kindle Highlightsで同期し、玄関の02_Config/ImportedBooks(176件)に届ける。処理すると決めた本だけを本の家の04_BoaPs(41冊)に移す

1. ファイル名のテンプレート

ファイル名は、本のタイトルの前に📚を付けています。

📚{{title}}

📚が付いていると、Kindleから届いたノートだと一目で分かりますよね。

2. 本文のテンプレート

本文は、表紙と著者と出どころのあとに、ハイライトが並ぶ形にしています。



{% trim %}
{% if imageUrl %}![image|150]({{imageUrl}}){% endif %}
{% if author %}**Author**:: [[{{author}}]]{% endif %}
{% if url %}**Source**:: {{url}}{% endif %}
{% endtrim %}

---

## Highlights

{{highlights}}
  • {{title}}:本のタイトル
  • imageUrl:表紙の画像(幅150)
  • Author:: [[{{author}}]] の行:著者をリンクにする(同じ著者の本がつながる)
  • {{highlights}}:下のハイライトのテンプレートで作った文が並ぶ

テンプレートの書き方は、Nunjucks という形式。

3. ハイライトのテンプレート

ハイライトは引用の形にし、Kindleで書いたメモはコールアウトで下に付けます。

>{{ text }}
{% if note %}>>[!note]
>{{note}}{% endif %}
---
  • >{{ text }}:ハイライトした本の文を、引用として入れる
  • >>[!note]:Kindleでメモを書いたときだけ、自分の言葉をコールアウトで入れる
  • ---:ハイライトどうしの区切り

実際に届いたノートは、次のような形になります(本の文は省略)。

---
kindle-sync:
  title: 解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法
  author: 馬田隆明
  highlightsCount: 15
---
# 解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

**Author**:: [[馬田隆明]]

## Highlights

>(ハイライトした本の文) ^ref-30963
>>[!note]
>出てきたね。
---

kindle-sync のプロパティとブロックID(^ref-…)は、プラグインが付けたもの。

「出てきたね」は、本にObsidianの名前が出てきたところで、私がKindleに書いたメモです。

4. 公式の案内にある注意

取り込みの前に、公式の案内にある注意を確かめておきましょう。

公式の案内は、obsidian-kindle-plugin のページにあります。

  • Amazonにログインして取り込めるのは、Amazonで買った電子書籍だけ
  • Kindle端末の My Clippings.txt を読む方法なら、どこで買った本でも取り込める
  • 出版社やDRMによっては、1冊で書き出せるハイライトの量に上限がある
  • Obsidianの中でAmazonにログインすると、そのセッションが期限まで他のプラグインからも見える

ログインのセッションが気になる方は、同期のたびにログアウトするか、My Clippings.txt を使う方法を選びましょう。

届いた本は玄関から本の家へ移す

届いた本はいったん玄関のフォルダに置き、処理すると決めた本だけを本の家に移します。

届いた本がいきなり自分のフォルダに入ると、すぐにゴミ屋敷になってしまうから。
外の情報はいったん玄関に置き、決めた本だけを家に入れるんですね。

私の玄関(02_Config/ImportedBooks)には、Kindleから届いた本が176件あります。
本の家(04_BoaPs)に移したのは、そのうち41冊。

1. 処理する本だけ本のフォルダを作る

本の家では、1冊ごとにフォルダを作り、届いたノートをその中に移します。

フォルダの中には、届いたハイライトのノートと、あとで作る図やサマリーのノートを並べます。
1冊の材料が1か所にまとまるので、読み返すときに探さずに済むんです。

2. ExcalidrawかCanvasに図と学びを貼る

ハイライトを見ながら、図のプラグインに本の図や自分の図を貼って整理します。

公式のCanvas(キャンバス)なら、コアプラグインをオンにするだけで使えます。
付箋・画像・PDF・線・過去のノートを、自由に置けるのが特徴です。

私がメインで使うのは、図を描くプラグインのExcalidraw。
メモの表がテキスト、裏が図になり、Option+C(WindowsはAlt+C)で切り替えます。

Excalidrawで描いた「望ましい困難」の図。坂の上へ岩を押し上げる人のアイコンと四つ葉のクローバーの下に、テストを行うこと・学習中に意図的に干渉すること・学習や練習を分散すること・フィードバックを減らすこと・練習条件を多様化することが並んでいる

上の画面は、英語の論文のPDFを、Excalidrawで1枚の図にまとめた例です。

本でも同じように、本ごとに「IIB」という図面を作り、本の図や自分の図を貼っているんですね。

IIBには、similar to :: [[IIB - コンセプチュアル思考]] のように、似た本の図面へのリンクも置きます。
紙に書いて写真を貼るやり方でも、もちろん大丈夫ですよ。

自分の言葉で読書メモを書く

最後は、ハイライト(著者の言葉)を自分の言葉に書き直し、学んだことと次の行動まで書きます。

1冊ごとのフォルダの中身の図。例として4種類がそろったアウトプット思考のフォルダに、Kindleから届いたハイライトのノート、Excalidrawの図面のIIB、1枚の図のBoaP、章ごとのサマリーのChaptersがある。41冊のうち、ハイライトのノートがあるのは40冊、IIBは35冊、BoaPは9冊、Chaptersは16冊

私の本の家で多いのは、ハイライトのノートとIIBの2つだけの本。

1枚の図にまとめたいときはBoaP(Book on a Page)、量の多い本だけChaptersを足す形です。

1. ハイライトの2割の2割を自分の言葉にする

取り込んだハイライトのうち、さらに2割にだけリンクや印を付け、自分の言葉で書きます。

2割に絞って取り込んでも、まだ量は多いもの。
取り込んだ中のさらに2割が、自分にとっていちばん大事なところです。

本の中の図は、スクリーンショットを撮って貼りましょう。
画像の名前を「Image - ◯◯」に変えておくと、別のメモでも使い回せます。

分からない言葉が出てきたら、まずKindleの本の中を検索。
本に無ければ、インターネットで調べます。

2. サマリーは図を見ながら書く

サマリーは、メモに見出しを作り、裏の図を見ながら書くと書きやすくなります。

ハイライトは文字が多いので、図のほうが全体をつかみやすいんですね。
量が多い本だけ、本のフォルダの中に Chapters を作り、章ごとにサマリーを書きます。

**part of** :: [[IIB - 思考の整理学]]
**Previous** ::
**Next** :: [[2]]

## Summary

### グライダー

(この章の要約を、自分の言葉で書く)

>今ならこれが、AIに変わる

reminds me of:: [[トップダウン思考]]の教育を受けると、グライダー人間に育つ
  • part of:この章が属する本の図面(IIB)へのリンク
  • Previous/Next:前後の章のメモへのリンク
  • >:本の内容に対する、自分の解釈
  • reminds me of:::思い出した過去のメモへのリンク

上は『思考の整理学』の第1章のメモから、形が分かる部分だけを抜き出したもの。
章ごとのサマリーを書いたら、最後に本全体のメモへ短くまとめます。

3. 最後に学んだことと次の行動を書く

サマリーで終わらず、学んだことと次の行動まで書くのが、読書メモの仕上げです。

Obsidianの資産になるのは、サマリーより、そこから出てきた学びと行動だと私は考えています。

次の行動は、タスクやプロジェクトに登録して、実際に動けるようにしましょう。

学びは本よりも抽象度が高いので、別の本の読書メモともリンクでつながります。
つながりが増えるほど、Obsidianの価値が上がっていくんです😊

本の学びをフラッシュカードで思い出す

覚えておきたい学びは、問いと答えのフラッシュカードにしておくと、あとから思い出せます。

使うのは、プラグインの「Spaced Repetition」。
私の中で、トップ3に入るくらいお世話になっているプラグインです。

ほかのおすすめのプラグインは、Obsidianのおすすめプラグインの記事で紹介しています。

Spaced Repetitionのフラッシュカードの画面。「なぜ、1974年のワーキングモデルに、エピソードバッファが追加されたの?」という問いの下に3つの理由が書かれ、下に短く・スキップ・長くのボタンが並び、長くのボタンを押そうとしている

答えを見ずに思い出してから、答えを開いて確かめる。
最後に「短く」「スキップ」「長く」のボタンで、次に復習する時期を選びます。

思い出す練習と、間をあけて学び直すやり方の2つを、1枚のカードで回せるんです。
私は外部の資料を処理するとき、「なぜ」の問いを3つ作ってカードにしています。

読書メモで書いた学びも、同じように問いと答えの形にできます。
読み終えたあとも、思い出す機会を作っておきましょう!

読書メモでつまずきやすいところ

つまずきやすいのは、ハイライトが届かないときと、図に切り替わらないときです。

読書メモでつまずきやすいところの図。ハイライトが届かないときはKindleを閉じて開き直してから同期する。Amazon以外で買った本はMy Clippings.txtで取り込む。Option+Cで切り替わらないときは本文からカーソルを外す。一部のハイライトしか届かないのは出版社やDRMによる上限で、回避する方法は無い

届かないときも切り替わらないときも、操作の順番を変えれば解決できます。

1. ハイライトがObsidianに届かない

ハイライトを引いたら、Kindleを一度閉じて開き直してから同期します。

オブ君
Kindleでハイライトを引いたのに、同期してもObsidianに届かないです。
飯塚
Kindleを一度閉じて、もう一度立ち上げてみて!ハイライトがAmazonのサーバーに送られてから、同期を押すといいよ。

2. Option+Cで図に切り替わらない

カーソルがメモの本文にあると、Option+Cを押しても裏の図に切り替わりません。

オブ君
Option+Cを押したら、変な文字が入ってしまいました。
飯塚
本文からカーソルを外すのがコツ。上のタイトルのあたりかサイドバーをクリックしてから押してみてね。

3. 一部のハイライトしか届かない

本によっては、1冊で書き出せるハイライトの量に上限があります。

公式の案内では、出版社やDRMによる制限で、回避する方法は無いとされています。

よくある質問

Amazon以外で買った本も取り込めますか?

Amazonにログインする方法は、Amazonで買った本だけです。Kindle端末の My Clippings.txt を読めば、ほかで買った本も取り込めます。

要約サービスだけで済ませてもいいですか?

私は要約サービスを、本を選ぶ当たりづけにだけ使っています。要約で済ませると、Obsidianでの処理に進まなかったからです。

本は全部の章を読むべきですか?

いいえ。目的と問いに合う2割の章に絞って読めば十分です。

まとめ

以上、Obsidianで読書メモを作る流れを紹介しました!それでは、今回の内容をおさらいします。

まとめ
  • 読書メモは、インプット・プロセス・アウトプットの3つの流れで作る
  • 読む前に目的と問いを持ち、8割を捨てて2割に絞る
  • Kindle Highlightsで取り込み、テンプレートでファイル名と形をそろえる
  • 届いた本は玄関に置き、処理する本だけを本の家へ移して図にする
  • 最後は自分の言葉で、学んだことと次の行動まで書く

大事なのは、何冊読んだかではなく、どれだけ学びにつながったか。
1冊を深く処理して、自分の言葉のメモをためていきましょう。

まずはKindle Highlightsを入れて、今読んでいる本のハイライトを1冊分、同期してみてください!

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